つゆり映え

- 妖怪が文字を並べてる自室 -
長沢蘆雪も鈴木其一も残ってる史料が多くなくて、明確なことが何一つ言えない
天涯における芦雪と藤仁は、先行研究や史実に残ってる手紙をもとに想像や推測を多分に織り交ぜてキャラ構成している
天涯芦雪の悪戯好きな部分、目上の人間に対し礼節にしっかりしているところ、子どもや子犬、己より小さきものに注ぐ愛情のある眼差し、長澤家の養子であることは、史実、彼の絵、残された手紙から抽出した
藤仁も同様で、蕪漬けが好物であること、絵以外には興味がなく自分に無頓着であること、植物の画題を好み狂気じみた丁寧な筆致で成り上がり絵屋を率いていること、仲の良い兄弟子がいたことは全部史実、彼の絵、残された手紙から抽出
そこから史実が不透明な部分は行間として自身で推測したり物語として繋がるよう逆算して整合性をとったりしてる
芦雪が養子に出された経緯とかはまさにそう畳む