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彼の自由への狂気と、毒殺自殺病死など諸説ある人間として壊れた終わりは、円山応挙という高名で高潔な師と、それに従順で閉塞的な師弟関係が初期になければ生まれなかったという話になり、ものすごく腑に落ちてしまった
同時に、鈴木其一の病的な丁寧さと張りつめたような繊細さを孕む筆致も目に鮮やかな色使いも、酒井抱一という鬱屈とした師弟関係ないしは師の死による解放がなければ生まれることはなかったんだな、て……
二人とも生きた時代は少し違う絵師だけど、よく考えるとこうした共通点があって、私はその部分を各々深く愛していることに気づけた畳む
父と美術の話をするといつも発見があるので面白い