つゆり映え

- 妖怪が文字を並べてる自室 -
長沢蘆雪って藤花の絵を結構描いてるんだけど、その理由としてはまァ、師匠の円山応挙の代表作《藤花図屏風》の影響が強いっていうのと、木の寿命の長さから古来より神が宿るだとか、花房の重なりが仏の来迎の雲に見えるとかで、吉祥のモチーフとして親しまれていたからというのが大きいのかなぁとも思いつつ……
鈴木其一も藤花が好きで、色違いで同じ構図の藤花図複数描いてたりするし、自身が養子として入った家の当主も代々「藤」の名を受け継ぐから色々と思い入れがあったんだろう
生きた時代は多少違えど、こういう部分で好きな絵師の共通点を見つけると嬉しくなってしまう