つゆり映え

- 妖怪が文字を並べるてがろぐ -
定期的に思い出してはひとりでふふ……ってなってるネタ、芦雪くんのくしゃみ問題
芦雪くんが何かの拍子に人前でくしゃみをしてしまう時、「べっくしょい!」か「へくちっ」の2択になるんだけど、幸之介は「べっくしょい!」しか知らない
藤仁の前では押し殺すように可愛らしく「へくちっ」てくしゃみする芦雪くんを見て「こわ……」ってなる幸之介
#天涯秘隣
藤芦のキスの日メモ
共依存セフレ時代の藤芦は、もう互いの息を吸い合う以外の選択肢がないような、それ以外に息の仕方や秘めた想いのぶつけ方が分からなくなってしまった余裕のないキスばかりしている
なので、この頃の二人のキスはひどく荒々しいしお互いに縋りついてるし執着的
一方、想いが実ったあとの藤芦は、これまで伝えられなかった分を埋め合わせるように募る恋しさや親愛をたびたび伝えたがるようになるので付き合う前よりもキスの回数が増えるし、ちゅっちゅしてる時間は長くなる
ただ触れるだけ、啄むだけの軽めなものが多め
「藤仁、前よりしたがるようになったな」「それは君もだろう」「ふふっ、そうかもな」ってキスの合間でこしょこしょ話したりするし、したくなったらするので場を選ばない畳む

えーん早くこの辺のSS書きたーい!!!
#天涯秘隣  
藤仁は江戸で芦雪に出会う1年前までは兄弟子である藤之進と大変ただれた不適切な関係(セフレ)を結んでいたし、芦雪くんは芦雪くんで幸之介とじゃれ合いにも似た不適切な関係(セフレ)を築いていたよ
#天涯秘隣
四魂の名の命名規則といえば、藤仁の四魂は「水」に関係する漢字が入ってるし、守信の四魂は「色名」だよ
なので芦雪くんの四魂は基本「色名」だけど、藤仁のために生み出した四魂だけは「魔を払うもの」に関係する漢字が入っている
#天涯秘隣
四魂は絵に宿り形代として絵に依存している異形なので、絵が存在している限り過ごす時はほぼ永遠
どうしたって主である直霊の絵師たちに置いていかれてしまう存在
守信の四魂たちは守信が息を引き取る時に後を追いたがったけど、守信がそれを許さなかった
#天涯秘隣
酒を飲むとその人の本性がわかる、とはよく言ったものですが、芦雪くんは本編にもあるように酔っ払うと誰彼構わず抱きついては甘えます
そして気がついたら寝ている
芦雪くんの場合、日頃は周囲に気を配っていて周囲から甘えられる立場であること、そしてその出自から義両親にも気をつかっていることから、本当は甘えたくてもひとに甘えられない質です
酒を飲むことでそれが解放されているというアレ
京にいた頃、その悪癖を知っていた幸之介は、絶対に芦雪と他人だけで飲ませるようなことはしなかったし、必ず自分のいるところでのみ酒を飲ませていたよ、後処理できるからね畳む

#天涯秘隣
第二十二筆「巡逢」の百日紅(さるすべり)
尋夢庵に植わっている百日紅の描写は暗喩
季節の流れと花言葉を使用してる感じ

・雄弁
・愛嬌
・潔白
・あなたを信じる

花房が落ちることで、その意味が転じるというアレ

#天涯秘隣
第二十筆「澪標(みおつくし)」の意味

芦雪が「どの自分を自分として定めて進むのか」の指標としての“澪標”の意味と、「身を尽くすほどの芦雪の願い」の意味と掛けている
今後、芦雪は「御用絵試とゆかり」もしくは「藤仁」のどちらかに(文字通り)身を尽くすことになる

#天涯秘隣
芦雪の印籠(いんろう)三椏(みつまた)の花

三椏の花、江戸時代では紙の材料や縁起の良い花として広く親しまれていましたが、作中にもたらすモチーフの意味としては、
・壮健
・親子の絆
・永遠の愛
・春の訪れ
の四つ。大半が花言葉からの引用

#天涯秘隣
芦雪の外見と認識

芦雪は己の外見の特徴でもある「雪のように白い肌とやや大きな瞳」が少しコンプレックス
当時、器量良しとされた外見の特徴は「切れ長の瞳」であり、そして「白い肌」はそもそも女性が憧れるもの。自身の外見は、“人々の普通”から逸脱しており、その事実に不安と恐怖を抱いている
藤仁の外見は、芦雪にとって憧れと“理想的な普遍”そのものであるため、本編中で芦雪視点で語られる藤仁の外見は基本美しく描かれてる

#天涯秘隣
芦雪の性感帯の要因

芦雪くんと藤仁くんの肉体関係が始まった時に芦雪くんの乳首が既に敏感になってたのは、性自習の過程で幸之介に開発されてたからだし、尻がやわかったのも幸之介に途中まで開発されかかってた名残

#天涯秘隣
藤仁の髪と着物の色

藤仁の髪はおろすと腰上までの長さがあるけど、そこまで伸ばしている理由としては「願掛け」のため
着流しの色が青褐色なのも「(かち)」と「勝ち」を掛けていて、勝負事に通じ武家身分では縁起がいいとされているためです
彼が髪を切るとしたら、それは本懐を遂げた時になる

#天涯秘隣
藤芦の人格形成

芦雪くんは元からみんなに好かれるような好青年に見えてその実、「好かれるように行動している人間」だし期待したら自分が傷つくの分かってるから全てに予防線を張って生きてるし、だから藤仁のことは頑なに「弟」「年下」「守るべき対象」として見て接しては自分の心を守ってる根が臆病な子です
全ては幼少の人格形成期に受けたいくつかの出来事に関係している
一方、藤仁くんは多くのものをすでに喪い過ぎていて、これ以上喪いたくなくて心を閉ざしてしまっている子だし、早々に懐に人を入れないのも大切なものになると困るから
大切になればなるほど喪うのが怖くて、待ち受ける未来が怖くて、未来の約束すらできない
なので、すでに手元に残された大切なものは己の命を賭してでも守ろうとするし、衝動的に思ったことしたいことを実行してしまう
ある種の刹那主義だし守信に性質似てる、同じ家系だから当たり前だけど

#天涯秘隣
藤仁と古傷

藤仁の左手首には引きつった古傷がある
今はもう四魂の力もあって塞がっているけれど、時折、当時のことを思い出して苦しむ日がある
それをそばで見て知っている松乃は、藤仁にできた古傷も、彼が深い心の傷を負ったのも、全て自分のせいだと思っていて、自分は幸せになってはいけないと思っている節がある
その分、他者の幸せを何よりも願っているし、芦雪とは違ったベクトルで他者に尽くしてしまう
最近は、藤仁が芦雪の隣で笑えるようになったことを誰よりも喜んでいる

#天涯秘隣
芦雪と松乃の自己犠牲/他者奉仕の違い

芦雪:「また誰かに捨てられたくない」という寂しさが根底にある
松乃:「自分は幸せになってはいけない」という自罰が根底にある

#天涯秘隣
藤芦の良いところはですね~~~出会って同じ時を重ねて価値観が少しずつ変わっていくところです
藤仁は芦雪に出会う前は「過去」に希望を見出し縋ってましたが、出会って以降は芦雪とともに歩む「未来」に希望を持つように
反対に、芦雪は藤仁に出会う前は「未来」に希望を見出し「今」を足掻いていましたが、出会って以降は藤仁とともに歩んだ「過去」が何にも変えがたい宝物になり、いずれ終わりゆく未来へのよすがにしています

#天涯秘隣
守信=芦雪くんではない
限りなくイコールに近いけど、守信(の魄)はあくまでも芦雪くんの魂に宿ってるだけなので、芦雪くんは芦雪くんだよ
守信は前世の残滓のようなもの
藤仁が唯一愛しているのも芦雪くんだし、守信のことは芦雪くんとは別個体として見ていて、様々な理由から憎んでいる状態

#天涯秘隣
天涯の番外編シリーズ「小咄(こばなし)」の名前には、「本当は(芦雪に)明かすつもりもなかった事実を、咄嗟に口からこぼしてしまったささいな話」という意味があるよ
ゆえに、小咄は基本的に芦雪以外の視点から語られている

#天涯秘隣
采梅(あやめ)は色彩でもそうだったけど、その名は彼がその場で思いついただけの名でありながら彼を彼たらしめるたった一つの名で、自由の象徴
己が本当の名ですら己を示すものでないことに幼い頃から傷ついて生きてきたし、常に誰かの影を重ねられてきた彼にとっては「采梅」は唯一自身を示すもので、「采梅」として出会った人々もものも彼にとって唯一

#天涯秘隣
以前、フォロイが「史実では『狩野探幽』の幼名が『采女』で、天涯での『采女』は画所の……あれ?」と呟いてくださってるのを見かけたような見かけてないような朧気な記憶があるけど、天涯でも『狩野探幽(守信)』の幼名というか初期の雅号は『采女』です
天涯において『狩野探幽』の名は狩野家の中では神の御名扱いされているので、「狩野探幽の“血”が最も色濃く現れた、探幽の再来者」に対してつけられる名が『采女』というだけ
当代の『采女』も過度な期待と現人神としての役を背負わせられて生きており、大変窮屈で抑圧されながらも静かに息をしている

#天涯秘隣
狩野四家について

【前提】
狩野四家とは、狩野宗家+分家三家の総称である。
作中で頻出する「狩野家」は、この狩野四家を総じて指している。
御公儀より奥絵師に任ぜられている狩野家、住吉家、板谷家のうち、分家を持つことが許されているのは狩野家のみ。

【家名の命名規則】
基本的に、「屋敷がある地区の名前+狩野家」で名付けられている。
▼例
 木挽町狩野家(こびきちょうかのうけ)
⇒「木挽町」に屋敷がある「狩野家」

【宗家】
中橋(なかばし)狩野家
……中橋〔現在の京橋〕に屋敷を拝領した狩野派の本家。元々、狩野探幽も中橋狩野家に属し、技量を見込まれたのちに兄弟とともに鍛治橋・木挽町に分家を興した。
▼所属絵師
狩野永徳(えいとく)

【分家】
木挽町(こびきちょう)狩野家
……木挽町〔現在の銀座〕に屋敷を拝領した狩野分家のひとつ。
御用のための絵を描くだけでなく、古画の鑑定、武家の子女や狩野家と縁故ある者たちに開かれた画塾、『画所(えどころ)』を営む。
現在、将軍家からの寵愛が最も厚いことから、分家の家格でありながら、他分家のみならず宗家の絵師をも率いている。
▼所属絵師
采女盛信(うねめもりのぶ)
春宵院綾信(しゅんしょういんあやのぶ)

浜町(はまちょう)狩野家
……浜町〔現在の日本橋〕に屋敷を拝領した狩野分家のひとつ。木挽町狩野家の分家。
木挽町狩野家も分家筋だが、木挽町狩野家に生まれた当家初代が、時の将軍に寵遇されたことがきっかけで、当家を興した。

鍛治橋(かじばし)狩野家
……鍛治橋門外〔現在の八重洲〕に屋敷を拝領した狩野分家のひとつ。かつて、狩野探幽が興した分家とされるものの、現在は分家の中でも衰退の一途をたどっている。
▼所属絵師
探幽斎守信(たんゆうさいもりのぶ)

#天涯秘隣
天涯でやたらと出てくる藤花の香のかおり、表向きは藤仁の象徴だったり芦雪くんが藤仁に触れられるほど近付いたりした時用の描写
実際は、藤仁が自分に染み付いた血の匂いを忘れたい/隠したいがために焚き染めた名残りだよ
#天涯秘隣
藤芦が藤芦になったあとの情事後、藤仁くんは芦雪くんに腕枕されて可愛い可愛いされて頭ごと抱きしめられてつむじにちゅーされてるよかわいいね

#天涯秘隣
幸之介、生まれがお金持ちで両親にも友にも生活にも教養にも恵まれて恵まれすぎたが故に、他者への面倒見が良いし愛を分け与える余裕がある
でも根っこはわがまま、全てが手に入ってきてるので、何かが欠けてると分かるとそれがどうしようもなく欲しくなる
それが彼にとっては「眞魚の関心」だった
擬似的とはいえ、芦雪くんと身体の関係を持つことに快感を覚えてしまったのも、親の教えに背いた背徳感ももちろんあるけど、根っこの根っこ部分には「(本物ではないけど)眞魚の関心が少しでも手に入ったから」というものもある

#天涯秘隣
芦雪くんに江戸で会う前の藤仁くんはとある理由から既に芦雪くんを認知してたし、幕間にあるように松乃に「水仙の君にまた会えたんだ」って思わず笑顔で話してしまうほどには喜んでたよ
写楽としての一時の関わりも藤仁にとっては夢みたいな話で、すぐに解けてしまう儚い関係のはずだったのに、顔を見て少し言葉を交わしてたら欲が出たので囲って無理やり同棲開始しちゃった

#天涯秘隣
藤仁くんは過去、立ち上がれないほどに精神がズタズタになって復讐に縋るしかなかった時期に芦雪くんに出会って救われたので、芦雪くんのことは好きというより「信仰」してたよ
復讐の代わりに新しく縋るものを見つけちゃったんだね、それをひとは依存と呼ぶ良くないね
江戸で同棲し始めて思い出を重ねるうちに「この気持ちは信仰じゃない」って気づいて深みにはまっていってしまった
とてもかわいそうで可愛いね~~~(悪魔)

#天涯秘隣
しょたひととしょたせつ

半泣きで思い出したけど、藤仁くんは幼少期はすごく甘えたで、松乃ちゃんが生まれるまで両親の愛を一身に受けてすくすく育ったので、なんでもない事でもよく泣く子だった
おねしょした時なんかべしょべしょに泣いてたよ可愛い~~

藤仁も芦雪くんも3~4歳まではおねしょしてた
しょたひとくんはおねしょしたらぴえぴえ泣いて綾信に苦笑されながら夜着の洗濯されてたし、しょたせつくんはおねしょした敷布を家の庭に隠そうとして庭木の茂みに頭突っ込んでおしりだけ出てるところを実父に捕えられて優しくたしなめられてたよ

#天涯秘隣
春久と冬吾の関係

ふと思い出したのでこれは覚書だけど、春久と冬吾は恋人だったのかというアレ
付き合ってても付き合ってなくても、私はどちらも良いなと思っていて、二人の関係については読み手の方々の受け取り方に委ねている
ただ一つ言える事実としては、二人が蓮見に行ってた上野の不忍池は、江戸の観光地/名所であると同時に、その周辺には出合茶屋(現代のラブホ)が多く建ち並んでいて、公には関係を明かせぬ恋人たちの密会によく使われていたとされている
色々想像できちゃうね!以上!
#天涯秘隣