つゆり映え

- 妖怪が文字を並べてる自室 -
狩野四家について

【前提】
狩野四家とは、狩野宗家+分家三家の総称である。
作中で頻出する「狩野家」は、この狩野四家を総じて指している。
御公儀より奥絵師に任ぜられている狩野家、住吉家、板谷家のうち、分家を持つことが許されているのは狩野家のみ。

【家名の命名規則】
基本的に、「屋敷がある地区の名前+狩野家」で名付けられている。
▼例
 木挽町狩野家(こびきちょうかのうけ)
⇒「木挽町」に屋敷がある「狩野家」

【宗家】
中橋(なかばし)狩野家
……中橋〔現在の京橋〕に屋敷を拝領した狩野派の本家。元々、狩野探幽も中橋狩野家に属し、技量を見込まれたのちに兄弟とともに鍛治橋・木挽町に分家を興した。
▼所属絵師
狩野永徳(えいとく)

【分家】
木挽町(こびきちょう)狩野家
……木挽町〔現在の銀座〕に屋敷を拝領した狩野分家のひとつ。
御用のための絵を描くだけでなく、古画の鑑定、武家の子女や狩野家と縁故ある者たちに開かれた画塾、『画所(えどころ)』を営む。
現在、将軍家からの寵愛が最も厚いことから、分家の家格でありながら、他分家のみならず宗家の絵師をも率いている。
▼所属絵師
采女盛信(うねめもりのぶ)
春宵院綾信(しゅんしょういんあやのぶ)

浜町(はまちょう)狩野家
……浜町〔現在の日本橋〕に屋敷を拝領した狩野分家のひとつ。木挽町狩野家の分家。
木挽町狩野家も分家筋だが、木挽町狩野家に生まれた当家初代が、時の将軍に寵遇されたことがきっかけで、当家を興した。

鍛治橋(かじばし)狩野家
……鍛治橋門外〔現在の八重洲〕に屋敷を拝領した狩野分家のひとつ。かつて、狩野探幽が興した分家とされるものの、現在は分家の中でも衰退の一途をたどっている。
▼所属絵師
探幽斎守信(たんゆうさいもりのぶ)

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