つゆり映え

- 妖怪が文字を並べてる自室 -
こずさんの「メビウスのトリ」途中感想

新幹線の中で拝読してたんですが(白き聖女編の7話まで)、テレジアさんが大変にヘキヘキの香りしかしない……。「体に合っていないのか、へその形さえ分かるのではないかと心配になるほどに密着した白いワンピース」の描写に大変興奮してしまった(やめなさい)
情景描写もさることながら、人物の容姿の描写が本当に美しい……。なのに、「読む」という行為を感じさせないほどにやわらかくて、シルクの布地をそっと撫でるような地の文が最高……。瞬く間に物語の中に引き込まれて、目が自然と文を追っていくこの感覚誰かわかって欲しい。
これまでこずさんの愛らしくも流麗な筆致のイラストやご本人の呟き、フォロワー様方の熱冷めやらぬただならぬ様子からしか輪郭を持たなかった来儀さんと紅運さんの関係性、発する言葉、思考、仕草が少しずつ私の中で色を持って明瞭になっていくのがほんまにたまらん。
特に来儀さんが紅運さんに対して神格化と言っても過言でないほどの想いを抱えているの、その理由もこれから掘り下げられていくのだろうかとか考えただけで情緒ぐちゃぐちゃになりそう。竜障により味が炭しか感じられないことをひた隠してなんでもないようにご飯を食べるシーンだとか、薬を飲む前の苦痛が声となって漏れないように、紅運さんの眠りを妨げないようにって枕に顔押し付けて耐えるのも本当に……自己犠牲および献身が過ぎる……好き……。
かと思えば、普段はそんなことを微塵も感じさせないような気の置けないやり取りを紅運さんと交わしているの何!?!?!?!?好(ハオ)が過ぎる……(語彙力)畳む

まだまだ物語の序盤なので、お二人の背中と提示された謎を追っかけながらこれから公開分までどんどこ読み進めてくぞ……!!!!