つゆり映え

- 妖怪が文字を並べてる自室 -
藤仁との記憶を宝箱から取り出すみたいに思い出して突然泣いたり笑ったり、精神的に追い詰められてすがる思いで芦雪が生み出したのが紫苑
藤仁と瓜二つの四魂に「ごめんな」って謝りながらすがりついて抱きしめて抱きしめ返されても覚えてる香りや体温はそこにはなくて己の罪の重さに余計泣いてしまうよね、それはそう
紫苑は四魂ながらにいつだって芦雪の幸せを祈って主の笑顔が見たいと願い続けてきたけど、それが叶うことは永遠になくて、それどころか芦雪は紫苑を置いて今に似ているのにどこか違う場所に旅立ってしまったから、紫苑も芦雪を求めて亡霊みたいに数百年絵として生き続けるしかなかった哀れな子